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高森明勅
2020.3.26 06:00皇室

皇室の祈りと国民の責任

皇室にとって、国民への「祈り」が取り分け
大切な意味を持つことは、改め言うまでもあるまい。
では、その“皇室の祈り”とはどのようなものか。
上皇后陛下の明確なご説明がある。
「陛下が…国民の叡知がよき判断を下し、国民の意志がよきことを志向するよう祈り続けていらっしゃる」(平成7年)と。これは、皇室が国民の為にひたすら祈って下さっているから、
国民は皇室に頼って、ただ怠惰を決め込んでいればいい、
というのとは対極にある。国民がその叡知と意志によって、
迷わずに正しい方向を選び取り、たゆむことなく自ら進路を
切り開いて欲しい、という祈りだ。

責任は全て国民にある。

国民は、気高く公平無私な皇室の祈りを“鏡”として、
自らの主体性と責任で、運命に挑んで行かねばならない。
そこを誤解すべきではない。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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